トマト倉庫八丁目

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雑記12:就活における面接の愉しみ方

 

 

 Twitterで就活辛い芸を続けているが、実のところそんなに苦しんではいない。

 いや、やっぱ辛いけど。

 まあそれでも三か月近く就活やっているとかなり慣れてきて、自分がどう振る舞えばいいのか、身のこなし方もわかってきた。

 就活辛い芸ばかりやっていると、後輩たちが怖気づいてしまうんじゃないかと心配なので、就活の楽しい側面についてちょっと書いてみたい。*1

 

就活の楽しい側面

 

 就活は、自分の将来に関係しなければ、楽しいことも多いと思っている。

 毎日が社会科見学のようなものなのだ。

 自分は小学生のころ、社会科見学を何週間も前から楽しみにしていた。

 就活を社会科見学のようなもの考えると、少し気が楽になるんじゃないだろうか。

 

 そんな就活の中でも特に楽しいのは、面談と面接だと思っている。

 

面談の楽しさ

 

 就活をしていると、リクルーター面談といって、人事ではない先輩社員から色々と話を聞くことのできる機会がある。もちろん、このリク面も選考に関わっているのだが、仕事の話をざっくばらんに聞くことができて、なかなか面白い。

 これは新卒のメリットだと思うが、働いている人の話を1時間あれこれ聞いても良い機会なんて、なかなかない。今までの人生で関わることの少なかった人からじっくり話を聞ける。これは就活の楽しいところだと思う。

 

面接の楽しさ

 

 「自分語り」というものは普段の日常生活ではとんでもなく嫌われるものだが、面接では積極的に「自分語り」をしていい場である。これは悪くない。

 親切な面接官であれば、その「自分語り」についてさらにアレコレ詳しく聞いてくれるのだ。

 そんなことは面接の場でなければありえないだろう。

 サークルの飲み会で「俺が学生時代頑張ったことは~」などと話そうものなら一瞬で後輩から嫌われ、以降飲み会には一切誘われなくなるだろう。

 「自分語り」を進んでしなくてはならないというのは慣れていなければしんどいだろうが、慣れてしまえば気持ちいいものでもあると思う。*2

 面接では「あ、この人は自分のことに興味を持ってくれてる!」と勘違い出来て、気持ちよくなれるのである。

 自分が所属しているオタク・サークルでは「他人にあまり興味のないオタク」が多いため、自分のことについて聞かれることはそれほどない。例えば、「連休何してた?」と聞いたりしても、その後で「おまえはどうだったん?」と聞き返されることがほぼないのだ。"And you?"系の質問がほぼ発生しない空間で生きてきたのである。対して面接では、面接官が、少なくとも表面上は自分のことに興味を持っているフウに話しかけてくれる。

 オタク・サークルの人との気易くて楽しい会話に比べたら、面接での会話での価値なんか無に等しいが、それでもオタク会話ではあまり発生しない楽しさを見つけることもできるのだ。

 

 あとは、この記事でもちょっと書いたように、「こんな質問が来たらどう返してやろうか」とあれこれ妄想するのも、そこそこ楽しい。

 
近況

 

 そんな感じで就活を苦しんだり楽しんだり苦しんだり苦しんだりしていたら、先日、やっとこさ第一志望群から内々定も出た。

 残業がほとんどなく、待遇もそこそこ良くて、会社の将来性も十分と、ほとんど文句のつけようが無いところだと思う。

 これに関しては、運がよかったとしか言いようがない。

 まだもう少し就活は続けるが、終盤戦というか、ほとんどボーナスステージみたいなものだろう。

 後ほんのちょっとだけ頑張ろうと思う。

 

 

 

 

*1:まあ基本は辛いし面倒くさいんだけど、楽しいこともちょっとはあるよ、ということ

*2:「自分語り」をして気持ちよくなるには、自分に自信がなくてはならないと思う。だからこそ、自分に自信がない就活生にとっては、面接官の前で「自分が学生時代に力を入れたこと」などを話すのが苦痛で仕方がないと思う。しかし、自信なんてものは根拠がないものだし、「自分語り」は話す価値があるものだと暗示をかけて思いこんでしまえばいいのである。講演会の質疑応答コーナーで「自分語り」をするオッサンを何人も見てきたが、話す内容は大したことないのに、みんな自信満々である。それは、そのオッサンたちが根拠のない自信を身につけているからだと思う。根拠のない自信の付け方は簡単で、鏡の前で「俺はでっきる」と二十回ほど唱えればいい。端から見たらヤバイ奴だが、これが怖いほど効くのだ。あんまりやりすぎて「自分語り」オジサンにならないよう気をつけなくてはならない。