20200308日記:楽しみはみんな忘れろ
コロナウイルスのせいで暗い気持ちになっている。
雨降りの日曜日がさらにそれに拍車をかける。
楽しみにしていたイベントも全て中止になってしまった。
井上陽水の「夕立」の歌詞を思い出すような容赦なさで、すべてが取りやめになっていく。
計画は全部中止だ
楽しみはみんな忘れろ
嘘じゃないぞ 夕立だぞ
家にいて黙っているんだ 夏が終わるまで
君のこともずっとおあずけ
Ah~ 夕立だ
書き出すとしみじみ変な歌詞ですね。
準最寄り駅の構内にはピアノが置かれていて、自分はその空間が大好きだったのだが、今日はそのピアノにも布がかけられていて「コロナウイルスの影響により当面の間は中止いたします」とのことだった。
これを見たときは「こんなものにまで……」と本当に泣きそうになった。
音大が近くにあることもあって、時には息を飲むほど美しい演奏がされている場所だったのだ。もちろん小学生くらいの子どもがポロンポロンと弾いていることもある。とても素敵な空間なのだ。「楽しみはみんな忘れろ 嘘じゃないぞ」という声が頭のなかに響く。
非常事態的な対応で一時的に麻痺しているけれど、コロナウイルスによる経済的なインパクトはかなり大きいはずだ。学生をしていたときよりも経済に敏感なポジションにいるので、なおさらそれを感じる。
唯一ウイルスの置き土産でリモートワークが急激に進めばいいと思っているけど、ほとんど人にとってはインフラ的にも業務的にもリモートワークなんかうまくできるわけないし、急激に進みすぎると揺り戻しがキツいと思っている。
なにより嫌なのはツイッターを見るとリテラシーの欠けたツイートが何万もリツイートされているのを嫌でも目にしてしまうことだ。
正直、ああポピュリズムってここまで来てたのかと思ってしまう。
ならツイッターなんか見なけりゃええやんと思うのだが、ツイッターはもう10年近くやってしまってるせいで生活の一部になっていてどうしてもやめられない。オワリ。
俺が一人で経済を回してやるぜと意気込んで、街に出て気まぐれに消費なんかしてみたりもする。5000円くらいする高いウォッカをエイヤと買って、冷凍庫で冷やしてパーシャルショットにして飲んでみたりするが、なんとも虚しい。
消費ってやっぱり物語がないと虚しいですね。消費は魔術的にやったほうが楽しい。